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市立中央図書館東南角にある「木村蒹葭堂邸跡」の碑は、昭和35年3月、大阪市によって建立された。実際の邸跡は約120メートル西の地であるが、建碑敷地確保の問題から、江戸時代大阪随一の町人学者木村蒹葭堂邸の顕彰碑は、図書館の一隅に建てることこそふさわしいという観点で、当時建設中であった中央図書館の開館前に建てられたものである。碑文にも「蒹葭堂は元文元年(1736)この近くの北堀江御池通5丁目に生まれ・・・・・」とある。木村蒹葭堂は名を孔恭、通称を坪井屋吉右衛門といい、蒹葭堂のほかに巽斎とも号した。家業は造酒屋であったが、幼少のころから好学多芸で、小野蘭山について本草学(博物学)をきわめたほか、文学は片山北海、絵は大岡春トと池大雅に学び、詩文・篆刻・書画・物産などあらゆるものに精通し、オランダ語も得意で、当時の蘭学者番付に名前がのるほどであった。交友も広く、東西の文化人で大坂に来た人たちで、彼を訪問しないものはなかったとさえいわれている。
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